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官能時代小説 おりん


初仕事 其の一 奉公

口入れ屋の仲介で、おりんは弥右衛門の屋敷に奉公することになった。
「よろしくお願いします」
番頭に促され、おりんは外出から帰った弥右衛門に、
深々と頭を下げた。
「おみつと申します。」
おりんは親方から教えられた偽名を名乗った。

弥右衛門はちらりと振り向いたが
気にも留めないそぶりで
「しっかりやっとくれ」とだけ声をかけた。
厳めしい顔は下女のあいさつにいちいち足を止めてはいられないとでも言いたげであった。
本当に親方の言ったとおりこの男が私を抱くのだろうか。
おりんには仕事の先行きがまるで読めない。
だが、親方の命令は絶対だ。
期限も長くない。
「いいか、おりん。朔から朔だ」
親方が家を出るとき念押しした期限だ。
これはひと月という意味でもあり
また違う意味でもある。
少なくとも月が満ちるまでにはこの男と褥を共にせねばならないだろう。

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