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  艶話 天女の羽衣

「鳥にしては大きいな」
猟をしていた男が湖の方向に行く何かの群れを見て呟きました。
白くふわふわしたものが雲のように湖に舞い降ります。
不思議に思った男が畔に降りてみると、湖の中ほどで、周りの空気も輝かせるほど美しい娘達が戯れ合って泳いでいます。
男は娘たちの姿に暫し見とれていました。
「人間ではないのかな」
あまりの美しさに男は見てはいけないような畏怖の念さえ覚えました。

見ると男の近くの大きな柳の木にキラキラと透けるような美しい衣が何枚もかかっています。
一番下にかかっている一枚を手にとってみました。
手に乗せても重さはほとんど感じません。
風のように軽やかで薄く布の向こうに自分の手が透けて見えます。
それでいて自ら光を放っているような見たこともない衣です。
男は思わず自分の懐に入れてしまいました。

湖の向こうで娘達が男の気配に気づいたようです。
慌ててこちらにやってきます。
男が身を隠すと娘たちは次々と衣を纏い、天に飛翔していきます。
先ほど男が山上で見た群れの姿です。
ところが一人だけ天に登ることができません。
男が懐に入れた衣の持ち主です。

後ろめたさのある男が声をかけました。
「娘よ、どうしたのか」
「羽衣がなくなり天に帰れなくなりました。」

男は家に連れて帰り娘の世話をしました。
寄る辺ない娘はこのまま男の妻になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

初めての夜、男は娘に言いました。
「天にも男女の交わりはあるのか」
「はい、ございます。」
「夫婦にはなるのか」
「いいえ、一対の夫婦になることはありません」
「それはどういうことか」
「天には貪・瞋・癡 がございません。故に夫婦の縛りが無いのです。」
男には難しすぎてその意味はわかりませんでした。
ただ、男女の交わりがあると聞いて安心しました。
その日から男は毎夜天女と交わりました。
そして天女との交わりは素晴らしいものでした。
人は幸せな時
「天にも昇る気持ち」といいます。
天女との交わりはまさにそれでした。
「よいか・・・」
「いい・・とてもいい・・・」
天女は素直で、美しい顔に悦楽の微笑みを隠すことなく浮かべ体を燻らせます。
淫水は花の香りがして安らぎに導き、柔らかい襞が男を包み、共にいつも絶頂を迎え、男はとても満たされました。

幸せな日々が続いたある日、男が猟から帰ると
家の中でいつもと違う気配がしました。
「客かな」
男が窓から覗いてみると・・・・
「どうだ・・どうだ」
「ああ、いい・・・きもちいいい・・・」
なんと女房の天女が知らない男に組み敷かれ喘ぎ声を出しているのでした。
足を絡め背中にかきつき、男に合わせて淫らに腰を振っています。
女房は濡れに濡れて、花の如き淫水の香りが部屋中に立ち込めて香をたいたようです。

男は愕然としましたが、初めての夜の天女の言葉を思い出しました。
「天には貪・瞋・癡 がございません。故に夫婦の縛りが無いのです。」
天女には喜びや楽しみはあっても憎しみや妬みや嫉みはなく
そこから生まれる縛りもないということなのでしょうか。
いずれにせよ自分が天女を足止めしている後ろめたさもあって、男は天女を責めることができません。
そうしているうちにこの美しい女房の開放的な性が評判を呼び
この界隈の男どもで女房と交わらないものはいないというくらいになりました。
「ああ・・・ああ・・・いい・・いいぃ~」
男が猟に行っている間、女房のよがり声が響かない日はなくなり
ついに男は苦渋の選択をしました。
「これはお前の衣だ」
男は隠していた羽衣を天女に返しました。

天女は迷うことなく羽衣を纏うと
男を責めることもなく天に向かって弧を描いて昇ってゆきました。

男はまもなくして新しい女房をもらいますが
器量もそこそこで
何かと男の居場所を詮索するようなヤキモチ焼きで、天女とは大違いです。
しかし男は安心して猟に出ることができ、
女房と時々喧嘩もしながら満足して暮らしたということです。

めでたしめでたし(^^)

桃太郎へ
   ・・・・桃太郎は実は女だった??鬼が島に人身御供にやられる桃太郎の運命や如何に・・・





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