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  初仕事其の九 用心棒

数日はおとなしくしていたものの 盗人の始末も調べが済んでしまうと弥右衛門の食指はすぐに戻った。
性癖というものはそうそう止まないものだ。
なにより満月の夜見たおりんの猥らがましい光景が目に焼きついて離れない。
弥右衛門は、以前にもましておりんを弄ぶことにのめりこんでいった。
おりんにとっては好都合だが少々厄介なこともあった。
弥右衛門とて、命は惜しいのだろう。
あの夜以来、おりんが部屋に入っても侍が部屋の前を去ることはなくなった。
侍は一間も離れてない廊下で庭に向かって座ったままだ。
障子越しに虫唾が走る弥右衛門との淫欲の営みを聞くとはなしに聞いているのだ。。
慰みものにされている自分の姿を侍が想像できぬはずはない。
女中たちの白い目は気にならないおりんも
若い侍がすぐそこで情交を聞いているのはあまり心地のよいものではなかった。
無論今のおりんはそれどころではないのだが。

月は欠け朔は近づいてきた。
下調べは十分といってよい。
しかし問題は侍だ。
血迷った盗人のおかげで、弥右衛門の警戒が強くなってしまった。
数日のうちに状況が変わるとは思えない。
親方はどうするつもりなのだろう。

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