2ntブログ

大人のための時代小説

Home > スポンサー広告 > スポンサーサイトHome > HOME: 目次があります > 初仕事其の拾壱 決行

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 初仕事其の拾壱 決行

朝から雲行きが怪しかった。
今夜は雨だろう。それに明日は朔だ。
いよいよかと思いおりんは空を見上げる。

「仕事は今夜だ。手はずどおりに。
万が一、今夜部屋に呼ばれなかったら
おまえは夜のうちに逃げろ。いいな?」
友吉の声に振り向かず、
井戸に釣瓶を落としながらコクリとうなずく。
おりんの目にも緊張が走る。

夕餉の片付けが終わり
みながやれやれと眠り支度をするころ
おりんは女中頭に呼ばれた。
「おみつ、だんな様に茶をお持ちして」
夕方から降り出した雨は少しずつ雨脚を強め
ザウザウと屋根をたたく音が大きくなってきた。
おりんはいつもと変わらぬそぶりで
弥右衛門の部屋の前に立った。
侍はまるでおりんを無視するかのようにそこに座ったままだ。
「お茶をお持ちしました。」
おりんもまた侍と目を合わせないようにした。

NEXT




春画 江戸の絵師四十八人 (別冊太陽)

新品価格
¥2,808から
(2014/4/27 13:38時点)







「他人の奥さんと生でお話しませんか?」国内最大級の人妻専用ライブチャット マダムライブ