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 初仕事其の拾弐 千両箱

「待ちかねたぞ」
弥右衛門はおりんが部屋に入るや否や押し倒してきた。
おりんは大げさに倒れて着物の裾を乱した。
弥右衛門はすべすべとした若い腿を撫で回し
硬い乳にむしゃぶりついてくる。
「おみつ・・・おみつ・・・」
弥右衛門は獲物にありついた狼のごとく
肉欲に溺れていた。
今まで何人もの若い娘を摘み取って自分のものにしたが
満足のいくことはなかった。
嫌がる娘を犯す喜びもひとたび済んでしまえば
飽くなき欲望がまた新たに芽生える。満たされることがなかったのだ。
だがおみつは違う。
まだ出来上がっていない果実を食らう喜びとともに
この娘の肉体は脳を痺れさせるほどの快楽を味わわせてくれる。
おみつとなら毎晩こうして交わっていても飽きることはない。
(わしはとうとう自分好みの玩具を手に入れたのだ)
「ほらほら股を広げろ。どうだ?ほしいか?」
つい半月前に濡れ場を襲われた男とはとても思えない。
弥右衛門が浅慮なのも致し方ないが
おりんの体にそれだけの妙味があるのは間違いのないことだった。
おりんは自ら体を開いた。
いつものようにつらそうに顔を背け
組み敷かれながら、それとわからぬよう初老の肉棒を迎えにいった。
弥右衛門自身はともかく、その肉棒を操る術は一月の間に十分学んだ。
小さな女陰は吸い込むように男を迎えそしてしっかりと捕まえた。
ざんっっ・・・
雨脚が一気に強まった。
弥右衛門の贅肉がずっしりとおりんの体にのしかかり、
突き入れた古竿で小さな蜜壷をかき回し始める。
「あ・・・あ・・・・あ・・・」
おりんの小さな喘ぎは雨音にかき消され
まるでこの部屋だけ外と切り離されているような錯覚を起こす。
「ぬぉ・・・ぬぅぅ・・・」
侍がいるのですっかり安心しきっている弥右衛門は
悦楽に陶酔し、だらしない顔でおりんに腰を打ちつける。

雨音の向うで気配がする。
弥右衛門は気づかない。
(まだだ・・・)
おりんは括約筋を操りながら
弥右衛門の古竿にゆっくりと絡みつく。
ざざ・・・・
誰かの気配がはっきりとおりんの耳に届く。
「あんっああ~っああ・・・・ああん!!」
おりんは外の気配を悟られまいと嬌声をあげる。
弥衛門はおりんの体にすっかり没頭している。

音も立てずに障子が開きすばやく閉められた。
友吉だ!
夢中で腰を振っている弥右衛門の後ろに回り
目にもとまらぬ速さで腕をねじ上げ匕首を突きつけた。
「動くなよ」
もとより友吉にねじ上げられて動けるものなどいない。
月も変わらぬうちに二度も賊に襲われた弥右衛門であったが、
先だってとは全く状況が違う。
今度は周到に準備した玄人の仕事だ。
だらりと萎えたものがおりんから抜け落ちる。
まだ声も出せない弥右衛門の鳩尾に友吉が正拳突きを食らわせる。
「ぐふっ」
弥衛門が白目を剥いて前のめりに倒れた。

友吉が迷わず床の間の掛け軸に手を伸ばす。
裏にはなにもない。
「友さん、そこ」
おりんが言うほうの壁のすみにわずかだが不自然なすき間がある。
友吉が押すと床の壁が掛け軸ごと裏返り
木箱が現れた。
中にはぎっしりと小判だ。
おりんは外の様子を伺った。なぜか用心棒の侍がいない。
「ちょっと見ていろ」
その間に友吉がすばやく小判を袋につめ
背中に背負う。
六貫の千両箱を箱ごと背負っては逃げられない。
友吉はもう一度壁の向うに箱を戻し
おりんを促す。

「走るぞ。いいか」
「うん!」
土砂降りに中を友吉の後ろについておりんははだしで飛び出す。
塀には縄がかかり、先に友吉があがりおりんを引っ張りあげる。
二人は往来に飛び降り、暗闇の中を走りぬけた。

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