2ntブログ

大人のための時代小説

Home > スポンサー広告 > スポンサーサイトHome > HOME: 目次があります > 桃太郎 9

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
桃太郎 9

「こ・・・これは・・・」
桃太郎は入り口に立ち尽くした。

松明が焚かれている大広間には妖気と邪気が立ち込めている。
「ああ~!!いやぁ。」
「たすけてぇ~」
数十の鬼たちが円陣を作って酒盛りをしている真ん中で
うら若い女たちが数人、手枷をはめられ、筋骨隆々の若い鬼どもに嬲られているのだ。。
4

ある者は逃げようと円陣のほうに這い出して、助けを求めているが、
周囲にいる見物の鬼どもにここぞとばかり弄り回され押し戻される。
鼠を甚振る猫のように、裾を踏んでは離し、逃がしては捕まえを繰り返し生餌のごとく弄ぶ。。
女たちは必死の思いで逃げ惑い、鬼たちの野卑な笑いを誘う。
「いやぁ。いやぁ。やめてぇ~」
女たちが泣き叫ぶ声も、酒盛りを愉しむ鬼たちの肴なのだ。
人間のものとは比べ物にならない太いものをギチギチと女陰に捻じ込まれている女。
「痛い!!ああ、ああ~」
苦痛と恐怖にゆがむ女の顔を眺める愉しげな鬼たち。
鬼の尻が松明の火にゆらゆらと揺れ、容赦なく女に向かって打ち付けられる。
「ひぃぃ~っ!!」
激しい律動と女たちの悲鳴に、興奮した周囲の鬼たちから怒号のような歓声が上がる。
女たちの阿鼻叫喚の中、鬼たちの宴は続く。
あまりに壮絶な鬼の陵辱に、ついには気を失う女もいた。
ran_convert_20140821080042.jpg


「なんという・・・」
桃太郎は恐怖より先に怒りがこみ上げてきた。。
打ち震えながら立っている桃太郎の裾が、突然はらりと腿までめくれた。
「きゃっ」
桃太郎が小さく声を上げた。
円陣の後方にいた青い鬼が桃太郎に気づき、着物の裾に長い爪をかけて引っ張ったのだ。。
酒盛りに興じている鬼どもが一斉に振り返った。
「おお、たまらねぇ~」
「新しい貢物か」
「どこの村のだ?」
鬼どもが口々に勝手なことを言った。。

「誰だ?お前は」
地の底から響くような大声が広間の向こう側から聞こえた。
広間の奥の一段高いところに、ひときわ大きな鬼が陣取っていた。
鬼たちの頭のようだ。
威嚇するような鋭い目で桃太郎を見ている。
「川上村の桃太郎よ」
「川上村の貢物か・・・自分から入ってくるとは珍しいやつよ」
「私は貢物ではない。お前たちを退治に来た。
・・・娘たちを返してもらうわ」
「ああ?」
頭の鬼がおかしそうにあざ笑った。
「人身御供に行けといわれて気が触れたのか?」
「ひゃっひゃっひゃっ」
頭と桃太郎のやり取りに余興を止めた手下の鬼どもが、
頭につられてみな笑った。
「罪もない女をこんな目にあわせるなんて、許してはおけない」
「それで?」
悪びれる様子もない鬼たち。
「私は神の使い。ここにあなたたちを征伐に来たの。
おとなしく成敗されなさい」
今度は広間中の空気が震えるほど、どの鬼も腹を抱えて笑った。

「おお~。美味そうだな。いい匂いがする。
頭、俺遣ってもいいですかい?やりてぇなぁ」
「ああ、俺も遣りてぇ。この女なら続けて10発は抜ける」
「俺なら20はいけるぞ」
鬼たちは桃太郎の啖呵にもまるで聞く耳を持たず口々に勝手なことをほざいた。
「ああ、おれはあそこを吸いてぇな」
いかにも好色そうな鬼が桃太郎の腰の辺りに顔を近づけてきた。
「私に触らないで。仲間がただじゃおかないから」
「ほう。勇ましいお嬢ちゃん、それは無理ってもんだよ。ここの入り口は女しか入れねぇ仕組みになっているんだ。」
「え?」
「誰も入ってこれねぇんだ。仲間なんか助けにはこねぇ」
頭の鬼が自慢げに語る。
「鉄壁の城だ。外からせめてきて中に入れたやつは誰もいねぇ。
人間ごときには攻略は不可能だ。
いり口は結界が張られていて女しか入れねぇ。入ってきた女たちはみな、死ぬまで俺様たちに仕えるのだ。
・・・・・・・例え神の使いでもな」
続く
*********************

女しか入れない鉄壁の城。
一人で入ってきた桃太郎・・・・

ただの貢物になって鬼たちの陵辱を受けることになるのか・・・

桃太郎10