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桃太郎 10

頭は酒のせいか饒舌だ。
「桃太郎とかいったな。お前が本当に神の使いなら、お前と交わるのは願ってもないことだ。俺様はさらに強くなる。
ふん・・神の使いの味というのは格別だろうな」
頭が舌なめずりをしながら桃太郎を見下ろした。
「しかし、みたところお前はただの貢物だ。・・・しかもなかなか上玉だ。
つまり、どちらにせよ俺がかわいがってやろう。
人というのは悲しいものよ。ちょいと脅せば平気で娘を差し出す。
村のためとか言いながらみな、己が命だけがかわいいわけだ。」
「平気じゃないわ、自分の娘がとられていく親は自分の命をとられるほど苦しいわ。
あなたが名のあるものの眷属ならば弱いものを甚振るべきでないわ
恥を知りなさい」
鬼は杯を投げ、一瞬で大広間を横切り桃太郎の横に立った。
血走った目で桃太郎を見下ろし、憤怒の表情を浮かべている。
「俺に説教をたれる気か?俺は誰の眷属でもない。恨むなら人の弱さを恨め。」
桃太郎の言葉がよほど癇に触ったのか、頭の形相はさらに残虐で恐ろしいものに変わった。
「お前の泣き叫び歪んだ顔をじっくり楽しんでやる。考えうる限りの陵辱を与えてやる。
神の使いのあそこというのはどんなものか楽しみだな。」
言ったが早いか桃太郎の緋色の着物は八つ裂きにされて腰巻一つでその場に転がされた。
むき身の果肉が鬼たちの目の前にさらされた。
広間の鬼たちはみな息を飲んだ。いかなむくつけき鬼と言えども
美しいものは目を引くのであろうか。
しかも桃太郎の体から隠しようのない芳醇な香りが溢れ
鬼どもは気づかぬうちに吸い寄せられているのだ。広間中の鬼が桃太郎を取り囲んだ。
もしも頭の獲物でなかったら鬼どもは蟻のごとく桃太郎の体に群がったかもしれない。
一同が息を呑んで見守る中、頭はその大きな足で器用に腰巻をつかみ
少しずつ引き剥がした。ずるずると下ろされる最後の布の中から
桃太郎の一糸まとわぬ裸身が現れた。
皮をはぎとられた無防備な果肉はもはや鬼の餌食になったも同然と見えた。
今や広間は果肉から発せられる香りで満たされ、鬼たちは源にある翳りに釘付けとなった。
「お前は美味そうな匂いがする。」
頭はそういうと持っていた金棒の先を桃太郎の乳房に押し付け捩った。
「あぅっ」
白い乳房が赤く色づき、桃太郎のあどけない顔が、苦痛に歪む。それが鬼の残虐性に火をつけた。
「お前を刻んでいくのは俺様のものをぶち込んでからだ。」
さらに金棒を翳りの中心、花芯のあたりに押し当てぐりぐりと捏ね回した。
手に入れた宝を確かめるように。
手下の鬼どもは食い入るように金棒の先を見つめた。
まだ、鬼たちは己に起こっている異変に気づいてはいなかった。

「んんん・・・・ん」
桃太郎が身悶えた。
金棒の先の突起が花芯を捉え、この切羽詰った状況とは裏腹に淫楽の扉を開けたのだ。

続く→桃太郎11
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次回桃太郎 11は意外な佳境を迎えます