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山の神 其の八
しんと押し黙ったような森の中で、今果てたばかりの弥太郎の息遣いだけが響いた。
山の神はじっと動かない。
背中からはその表情が見えないが、少なくとも今繋がっていた感触に敵意は感じられなかった。
弥太郎は、余韻が冷えていく中で、項垂れて萎んだものを引き抜こうと腰を引いた。
しかし・・・・
動けない。
脚に生えた根のせいではない。
弥太郎の萎えたぐちなわが、まだ山の神の中にしっかりくわえ込まれたままなのだ。
引き抜こうにも離してもらえない。
「う・・・」
戸惑う弥太郎をよそに白い尻が、ゆっくりと揺すられ始めた。
まるで、なにごともなかったかのように。
ぬめぬめと肉襞がまた絡み付いてくる。驚いている暇はない。
甘くねっとりした感触は、ぐちなわを包んで蛭の様に纏わりついて、血は引き込まれるようにそこに集まっていく。
若い体は意志に関係なくたちまち元に戻されていく。
そうして、大きく膨らんだぐちなわは、うねる尻の動きに応えるかのようにまた律動を始めた。
抗えない・・・弥太郎は再び恍惚の時間に埋没する。
(ああ、なんという具合のよさなんだ・・・・)
箍の外れた屈強な若者の体は狂った猪のように猛進する。
木通の口は渇くことがなかった。樹液が迸り、男を迎え入れ、いつまでも潤い続ける。
あたりには、樹液の芳しいにおいに混じって、弥太郎の放った青臭いにおいが立ち込めてきた。
果てても果てても、弥太郎から引き抜くことは許されないようだ。
しかしいかに屈強の若者といえど人間の男には限りがある。
何度目かの放出のあと、弥太郎の疲労は限界に達した。。
もはや腰も動かないばかりか、体に一滴の精もない・・・
何百里も全力で駆けた後のように、体が崩れ落ちそうになる。
「く・・・はぁ・・・」
弥太郎は脚を地面に、ぐちなわを山の神に
それぞれ捉えられたままぜいぜいと、大きな息を吐いた。
もうどれくらいの時が流れたのかも定かではなかった。
(どうにでもしろ・・・もう、絞れねぇだろ・・・)
弥太郎とて、力があればこの快楽に埋没していたかった。
「!」
ふいに、弥太郎の地面に捉えられた脚から、熱いなにかが這い上がってきた。
驚いて確かめるが、何かが這っている様子は見えない。
それは外ではなく脚に生えた根から弥太郎の体に入ってくるようだ。
「な・・・なんだ?!」
何か得体の知れない力が弥太郎の体に入ってくるのだ。
見えない力。
水も食い物も入れていないのに、体に力が漲ってくる。
脚に生えた根を伝って森が、力を注いでくるのだ。
(おれは、もう木なのか?)
だが、木の部分は根っこだけだ。
そこを通して弥太郎は森と繋がっていた。
そうして森は得体の知れない力を養分のように注いでくる。
弥太郎は疲れを感じなくなった。いや、感じなくさせられたというべきか・・・・。
森から湧いてくる力は人間のものとは比べものにならない。
ぐちなわは無限に精を放つことを約束されたような勢いを得、まためきめきと猛進をはじめた。
抗いようのない快感は、続けざまに弥太郎を襲い、たとえ脚がj地面から抜けようとも
もう逃げる気力もないほど精神を虜にしてくる。
(ああ、人間の力は到底及ばない・・・)
山の神が女であれば気に入られれば助かるなどと考えた己の甘さを思い知った弥太郎だった。
(俺は手前のものを本当に捧げてしまったのだ・・・・)
其の九へ続く
しんと押し黙ったような森の中で、今果てたばかりの弥太郎の息遣いだけが響いた。
山の神はじっと動かない。
背中からはその表情が見えないが、少なくとも今繋がっていた感触に敵意は感じられなかった。
弥太郎は、余韻が冷えていく中で、項垂れて萎んだものを引き抜こうと腰を引いた。
しかし・・・・
動けない。
脚に生えた根のせいではない。
弥太郎の萎えたぐちなわが、まだ山の神の中にしっかりくわえ込まれたままなのだ。
引き抜こうにも離してもらえない。
「う・・・」
戸惑う弥太郎をよそに白い尻が、ゆっくりと揺すられ始めた。
まるで、なにごともなかったかのように。
ぬめぬめと肉襞がまた絡み付いてくる。驚いている暇はない。
甘くねっとりした感触は、ぐちなわを包んで蛭の様に纏わりついて、血は引き込まれるようにそこに集まっていく。
若い体は意志に関係なくたちまち元に戻されていく。
そうして、大きく膨らんだぐちなわは、うねる尻の動きに応えるかのようにまた律動を始めた。
抗えない・・・弥太郎は再び恍惚の時間に埋没する。
(ああ、なんという具合のよさなんだ・・・・)
箍の外れた屈強な若者の体は狂った猪のように猛進する。
木通の口は渇くことがなかった。樹液が迸り、男を迎え入れ、いつまでも潤い続ける。
あたりには、樹液の芳しいにおいに混じって、弥太郎の放った青臭いにおいが立ち込めてきた。
果てても果てても、弥太郎から引き抜くことは許されないようだ。
しかしいかに屈強の若者といえど人間の男には限りがある。
何度目かの放出のあと、弥太郎の疲労は限界に達した。。
もはや腰も動かないばかりか、体に一滴の精もない・・・
何百里も全力で駆けた後のように、体が崩れ落ちそうになる。
「く・・・はぁ・・・」
弥太郎は脚を地面に、ぐちなわを山の神に
それぞれ捉えられたままぜいぜいと、大きな息を吐いた。
もうどれくらいの時が流れたのかも定かではなかった。
(どうにでもしろ・・・もう、絞れねぇだろ・・・)
弥太郎とて、力があればこの快楽に埋没していたかった。
「!」
ふいに、弥太郎の地面に捉えられた脚から、熱いなにかが這い上がってきた。
驚いて確かめるが、何かが這っている様子は見えない。
それは外ではなく脚に生えた根から弥太郎の体に入ってくるようだ。
「な・・・なんだ?!」
何か得体の知れない力が弥太郎の体に入ってくるのだ。
見えない力。
水も食い物も入れていないのに、体に力が漲ってくる。
脚に生えた根を伝って森が、力を注いでくるのだ。
(おれは、もう木なのか?)
だが、木の部分は根っこだけだ。
そこを通して弥太郎は森と繋がっていた。
そうして森は得体の知れない力を養分のように注いでくる。
弥太郎は疲れを感じなくなった。いや、感じなくさせられたというべきか・・・・。
森から湧いてくる力は人間のものとは比べものにならない。
ぐちなわは無限に精を放つことを約束されたような勢いを得、まためきめきと猛進をはじめた。
抗いようのない快感は、続けざまに弥太郎を襲い、たとえ脚がj地面から抜けようとも
もう逃げる気力もないほど精神を虜にしてくる。
(ああ、人間の力は到底及ばない・・・)
山の神が女であれば気に入られれば助かるなどと考えた己の甘さを思い知った弥太郎だった。
(俺は手前のものを本当に捧げてしまったのだ・・・・)
其の九へ続く