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初仕事其の六 性奴

「ご執心だねぇ。よほど気に入ったんだねぇ」
女中たちも半ばあきれ顔だったが、
初老の助平爺のところに文句も言わず夜毎に通う健気な「おみつ」にしまいには
「案外、あの娘も満更でもなかったりして」
などと陰口さえ出るようになった。
「ああ~旦那様、もっともっと~ってか」
「爺さんだから、もっとは無理でしょうよ」
「じゃぁ、一体毎晩何してるんだい」

人は自分より不幸そうな者には憐れみをみせるけれど
それが見えないときは、やっかみに変わるらしかった。
女中たちの声は聞えよがしにもとれた。

(水気のないあんたたちの体ではできないようなことだよ)
心の中でおりんが毒づいた。。
まあいい。「おみつ」でいるときだけの辛抱だ。
「おみつ」が終わったら、穢れた体ともお別れだ。

ほとんど毎日のようにおりんは弥右衛門の部屋に茶を運ばされた。
たしかに女中たちの言うように、毎夜女を貫く力は弥右衛門にはない。
だが、そうなると欲は余計に強くなるものらしく、
小さな体を弄び淫欲に耽ることにさらに執着するのだった。
まだあどけなさの残る顔や体中を舐め回したり
その小さな口に古竿を銜えさせ奉仕させる。
ときにはおりんの体に縄をかけ、開いた体を見ながら古竿を擦り付けてくる。
そうして昂ぶった挙句たまに硬くなったものを押し込んできても、
おりんの中に入ればあっけなく果てる。長く我慢する必要などなかった。
おりんは老いというものはこういうことなのかと勝手に解釈した。

弥右衛門の部屋の前にはいつも侍が座っている。
おりんの姿を見てどこへともなく去って行く。
廊下に届くぼんやりとした明かりの下でしか見たことはないが、
まばらな無精髭の下にある面立ちは
親方より若いのではないだろうか。
おりんがここで何をしているかは知っているはずだが、
女中たちのように蔑んだり、また憐れんだりする様子はない。
無表情というのではないが、何を考えているのかわかりづらく不気味だ。
侍というものはそういうものなのだろうか。
親方たちが仕事を決行するとき、この侍と渡り合うことになるのだろうか。
おりんがこうしている間にも親方はきっと策を練っているにちがいない。
友吉に言付ける情報は役に立っているだろうか・・・・。

おりんに奉公人以上の待遇は何もない。
いわば性奴であるが、端女の重労働も続く。

だが、それも朔から朔
月は童女の胸のように柔らかな丸みを帯びてきている。
「仕事」は順調に進んでいるかに見えた。

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