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桃太郎 13

「桃ちゃん、桃ちゃんはずっと神の使いなの?」
「ううん、もう鬼はいなくなっちゃったから私は普通の女の子よ」
久しぶりに桃太郎は仲間たちと集まった。
「そっかぁ、俺たちもだんだん普通の力に戻ってきたんだよ。
あの時は人間離れした力があったもんな・・・いろんなとこに・・・」
「あはは・・いろんなとこにね」
「もう、あんなふうにならないのかな?」
猿吉の問いに少し考えて桃太郎が答えた。
「この世に鬼が現れたら桃太郎が現れるわ」
「うん」
「鬼のいないときは・・・・」
「うん・・・」
「心の洗濯よ」
「はぁ?」
「うふっ、おばあさんに秘伝のお団子作ってもらったの。
みんなで食べようよ」
「えええ~っ!?」
「いらないの?」
「いるいる!!!」
「一生付いていくよ!!!」
三人は我先に団子に飛びついた。
桃太郎もかわいくかじり付き・・・潤んだ目で帯を解き始める。
「うふっ・・・いっぱいしてね」
「うっき~~~」
「うぉおお~ん」
「きええ~~ん」

川上村の夜は若者の咆哮とともに更けていった。

         おしまい 88_convert_20140901020633.jpg

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。m(__)m
長くなったのでどうなるかと思いました(^^;)



艶話 山の神へ